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旅を旅するために

宍道湖畔を行くⅠ


 宍道湖畔を旅する機会があれば、是非、立ち寄ってみたいところがありました。
 それは『松江フォーゲルパーク』です。何かのイベントでフクロウとの触れあいコーナーがあって、何処か遠くで見ていた梟と身近に接することができることに瞠目した経験があったからです。松江フォーゲルパークは松江市内から程ない所にあって、行って見るとなんと『年中無休』とありました。旅人を裏切らない姿勢に好感が持てます。
 「鳥は老いない」という言葉を聞いたことがありますか。確かに杖をついた鳥や腰の曲がった鳥は見たことがありません。鳥は老いた瞬間、矢尽き羽根折れる刹那、見事に食物連鎖の輪に繋がれるのです(籠に飼われている鳥は、それなりの老いの経過を追うようです。cf1.)。ハンターだった叔父は、哺乳類を撃つのは罪悪感が残ると言います。その点、鳥類は違うのだそうです。弾が中った瞬間、落下し絶命しています。
(お裾分けに預かった私は勿論、罪悪感に苛まれた経験はありません)

 フクロウとミミズクの違いは分かりますか。そういえば、向田邦子さんのエッセイに「鳥の瞼が下から上に閉じられるが嫌い」という彼女らしいpedanticな文体の中で、自らの嗜好を微かに明かす表現があったように記憶していますが、このフクロウ(否ミミズクか)を見ていると、むしろ意味ありげでかわいいと感じます。ああ、それからインコとオウムの違いも。

*細川博昭(2017)『うちの鳥の老いじたく』㈱誠文堂新光社

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俺ふぇうすⅡ世
Les rêves sont la littérature du sommeil. 眠りから覚めても夢を見続けている。私の語る言葉はまだ夢の続きなのかもしれない。